前回の続きであります。
14日日曜日の、10時半。
レンタカー会社の人に送られて、三宅島空港に向かう。
この時点で、三宅島は雨が上がり(どうせだったら朝からあがって欲しかった)、うっすらと晴れ間すら出てきたんだが、レンタカー会社の人から運航会社に電話で問い合わせてもらったら、「たぶん、ダメ」との回答が。
どうやら、こっちがよかったとしても、飛び立つ調布の天候が悪いらしい。
三宅島空港に到着。
この時点ではまだ、天候調査中だったが、少しだけ希望を持って待っていた10時45分、正式に欠航が決まった。
さて、どうしましょう。
考えられる選択肢はふたつ
1。第3便のひこーきに振り替える
→午後の16時20発、調布飛行場には17時10分に到着、故に、町田戦には間に合わない。
2。大型客船に乗る。
→空港の近くの三池港を13時35発、東京には20時45分到着、絶対に町田戦には間に合わない。
どちらにしても、詰んだ。
それに、待っていたところで、第3便のひこーきが飛んでくれるかどうかはわかんない。
となると、先ほど浮上してきた、それまではまったく想定していなかった、3番目の選択肢、伊豆大島までヘリコプターに乗るしかないやん。
三宅島からのひこーきにしても客船にしても、試合開始に間に合う可能性ゼロ(ひこーきだと、試合終了までにはたどり着けそう)。
だったら、可能性が少しでもあるほうに賭けちゃいますよね。
係員に問い合わせたら、空席はある、ただし、条件付きの運行、到着地の天候が悪かったら、八丈島に降りるかもしれないとのこと。
って、八丈島だと、方向が真逆やんかぁ。
とは言え、この賭けに乗るしかない。
と言うことで、その場でネット検索。
八丈島から羽田空港行きのひこーきに空きがあること、そして、伊豆大島から東京へのジェットフォイルの時刻を調べた上で、何とかなりそうだと判断し、伊豆大島まで飛ぶことを決断。
生まれてはじめてのヘリコプターで、どれだけ揺れるのか、その覚悟もつかないまま、搭乗申込み締切時間とのことで、クレカ決済。
離島ではクレカがなかなか使えないだろうと思い、多少多めに持ってきてはいるが、予定外の出費なんで、現金持たずとも乗れるのは大変助かる。
ってか、その前に、そもそもの疑問が。
小型機が有視界飛行が出来ないとの理由で欠航したのに、同じく有視界飛行のヘリコプター、果たして飛ぶのかなぁ?
そんな疑問をよそに、搭乗手続きが開始。
と言っても、乗るのは自分ともう一人だけなんで、あっさりと終了。
傘も含めて荷物をすべて預けて、セキュリティチェックを受け、手ぶらで搭乗待合室に。
そして、やがて御蔵島から飛んできたヘリコプターが到着、そのヘリコプターへと向かう。
9人乗りのヘリコプター、前の島から乗ってきた人を含めても、満席とはならず。
まぁ、おかげで、直前になって乗ろうと思っても、乗れたわけで、助かった。
では、離陸。
知らなかった。
てっきり、ヘリコプターって、真上に上昇していくものだと思っていたのに、少し浮上したら、あとは滑走路に沿って前方へと飛んでいく。
知らないことはたくさんある、何事も、経験してみるものやなぁ。
んで、ヘリコプターは小型だから、天井が低い。
そんなわけで、頭上でヘリコプターの羽が回る振動が伝わってくる。
頭上から振動が伝わってくるし、そもそも、悪天候のために機体が小刻みに揺れている。
最初は心臓がバクバクしていたんだけれども・・・・・
やがて馴れてくると、楽しい!
高度がめっちゃ低いから、海面がすぐそこに見えてくるし。
ってか、低空を飛んでいても、時折雲のなかに突入しては真っ白になる状況。
有視界飛行でこれは、大丈夫なのか?
と心配にもなるが、おそらくはこれくらいは無問題なんだろうね。
何事もなく、伊豆大島に向かって飛んでいく。
やがて、伊豆大島の空港が見えてきた。
やはり、滑走路に沿って着陸していくのね。
11時45分頃、伊豆大島空港に、無事に到着。
思いがけないヘリコプターのフライト、大変快適で楽しかったっす。
今度はこれで、青ヶ島とか行きたいなぁ。
さて、伊豆大島空港のカウンターには、すぐの12時30分に出る、調布飛行場行きのフライトの案内が。
しかしここも天候調査中との表示。
出発まで間もなくなので、少し期待してしばらく待っていたら、12時を回って欠航のアナウンスとなった。
しょうがない、調布行きはあきらめて、船で移動しよう。
空港ターミナルにはタクシーはおらず、路線バスとも時間が合わなかったので、港までの約4キロメートルを、歩いていくことにする。
雨は降っていないが、雨上がりで若干蒸し暑い。
雨は止んだというのに、これでなんで、ひこーき飛ばないんやとぶつくさ言いながらも、てくてく歩いて40分、岡田港に到着したのは、13時。
熱海港へと行くジェットフォイルが出るのは14時40分なので、やはり時間がある。
土産物やさんを物色しても時間があるから、あとはもう、びーる飲むしかないでしょ。
港で海を眺めながら、プシュ。
いやぁ、野津田まで行けるのが確実になったから、安心して飲める。
三宅島空港からヘリコプターに乗らなかったら、その時点で野津田には間に合わないことが確定。
乗ったとしても、伊豆大島からのひこーきも飛ぶかどうかは、その時点ではわからなかった(結局欠航したし)。
んで、伊豆大島から東京行きのジェットフォイルは、16時発で到着が17時45分。
これに乗っても試合には間に合わなかったから、熱海行きに乗船するのが、野津田にたどり着くための、唯一の正解。
三宅島空港で、ヘリコプターに乗るかどうか決断するために要した数分間で、そこまで調べあげた。
我ながら完璧過ぎるリカバリー案に、自画自賛。
自画自賛したら、そりゃぁびーるのひとつやふたつ、飲みたくなるってもんでしょう。
やがて、熱海港行きのジェットフォイルが出航する時間ですよ。
伊豆大島、さようなら。
空港から港まで歩いただけなんで、ここはもう一度じっくりと観光しに来ようかな。
これまた生まれてはじめての、ジェットフォイル。
まぁ、指定席制で、席に座ったらシートベルト着用が義務だから、そこまでは楽しい乗り物ではないよね。
それに、海上を浮上して走行している様子って、船内からだとよくわかんないから、そこのところが残念。
たぶん、外から見ていたほうが楽しそうではある。
びーる飲んでいい気分になっていたこともあり、15時25分、あっという間に熱海港で到着。
所用時間45分って、短いね。
と言うことで、島からの脱出に成功。
ここから熱海駅まで移動して、16時の新幹線に乗ったら、町田駅到着予定が17時と出た。
これだと、スタジアムには余裕で到着出来る。
なので、全然問題なし。
そのつもりだったのに・・・・・
熱海市内が大渋滞とのことで、待てどくらせど、バスが来ない。
なんせ、目の前の道路を走っている車が、渋滞にはまってまったく動いていない。
結局は30分くらい待ったのかなぁ。
この時点で、すでに16時。
予定していた新幹線に間に合わないどころか、その次の便にも危ない状況。
道路こみこみでバスがなかなか進まないし。
それでも、なんとか熱海駅を16時半ごろに出る新幹線に乗ることができた。
ここで再検索。
町田駅からのシャトルバスは、もう終わっている。
だったら、路線バスと思ってしまうが、路線バスで野津田車庫まで行って、そこから登山してると、キックオフには間に合わない。
なので、小田急に乗り継いで鶴川駅まで行くのがベストとの結論。
ここまで来たら、焦ってもしょうがない。と言いつつ、気持ちは焦る。
新横浜駅で移動しやすいように、グリーン車の8号車の隣の、7号車のデッキに陣取る。
新横浜駅で乗り換えに成功して、検索結果よりも一本早い電車に乗り継ぎ。
焦る気持ちを抑えて、横浜線での車内を過ごす。
んで、町田駅。
人混みを縫うようにダッシュして、小田急の駅へと。
ちょうど止まっていた各駅停車に乗って、鶴川駅に到着したのが、17時半過ぎ。
シャトルバスに乗ったら、スタジアムはもうすぐや。
試合についてはすでに書いているので、割愛して、試合終了後。
いい気分のまま、シャトルバスに乗って鶴川駅。
そこから小田急を乗り継いで新宿方面へ。
いつものように某ホテルにチェックインして荷物を下ろし、ホテルの近くにあった中華料理屋さんで軽く祝杯を上げたら、この日の移動疲れもあり、さっさと寝ることにする。
ホテルに戻って、おやすみなさい。
と言うところで、長くなるんで、いったん切ります。
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